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1990年代の装飾
(住)
90年代初頭、湾岸戦争も終結していない当時、ニューヨークとロスにて都市と公園というテーマで徘徊を開始し
アベニューの魅力に惹かれ、都市のグランドデザインは、やはり官なのかと独り言を言いつつ
日本の住宅会社に入り込む術を模索する。(日本一の養生材メーカーと云われるエムエフ株式会社に入る)
住宅産業は、クレーム産業と云われている。
その主要因は何か?
研究をすすめている過程で、住宅デザイン・設計者と工務店と工務者のものづくりおける理念の共有化ができて
いるようで、できていないことが分かる。
どんな建売にしても、世の中に同じ家は2つとない、それをあたかも工場で大量生産されている製品のように
安全・安心を謳い文句にしている、ここにクレーム産業に陥る構造があるのではと仮説をたてる。
クレームを軽減する対処策は何か?当初は工務店に養生材の利用のみを薦めていたが
なかなか、現場での瑕疵の軽減に寄与しない(営業手法に問題があるのかと自問自答をする)
しかし、クレーム産業と云われる住宅企業の根幹に目をむけて再考した。
言い換えると住宅企業として永く生き残るにはどうしたらよいかと云う問題になった。
そう考えた時、答えが自明となる。
先のコムサデモード(株式会社ファイブフォックス)で述べた4S(整理・整頓・清潔・躾シツケ)なのだと。
建築中の外環境(現場の周り)と室内の整理整頓とモノを大切にするための養生の実施に尽きるのでは。
この単純な4Sは、例え住宅建築に知識のない素人でも分かる事象である。
「汚い現場」と「綺麗な現場」を小学生に見せて、どちらが良い現場ですかと尋ねれば
「綺麗な現場」と答えが返ってくる。
つまりは、家を建てようと考えているお客様が、どの工務店が安全・安心なのかを判断する際、何を根拠に
それを判断すればよいのかを一目瞭然にすることである。
(営業、設計から施工者までが一貫して安心・安全を心がけているか=理念の共有化ができているか)
みてもらえる現場づくり、みるに値する現場づくりをお客さん(施主さん)では無い人まで、
つまり、通りがかりの人でも
「これは凄いな」と感じられる「現場づくり研究」の必要を感じる。
(言葉でしかない4Sをどうビジュアル化し、そしてクレームを軽減するか)
そして、それが2000年代の「現場は第2の住宅展示場」啓蒙活動へと集約されていくのである。
同時に、中国、韓国の現場美化について研究を開始する。
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